名おばあちゃん・飯田蝶子

飯田 蝶子と言えば、
約50年ものあいだ日本映画の「おばあちゃん」として親しまれてきた女優。

映画女優と言えばきらびやかで若い女性と言うイメージがあるかも知れませんが、そんな女優達の中でも飯田蝶子は、
日本映画最盛期に「おばあちゃん」として華を添えていました。

当時の最強おばあちゃん役者を集めた映画「喜劇 にっぽんのお婆あちゃん」
(水木洋子脚本・今井正監督)にも当然出演し、話題になった女優です。

そんな飯田蝶子が映画界に飛び込んだのは、1923年の1月のこと。

野村芳亭(のむら ほうてい)に目を掛けられて松竹に入社した彼女は、6月に「人性の愛」に出演。

26歳と言う若さでありながら、老け役の地盤を固め、女優として出発しました。

飯田は決して美女と言うわけではありませんでした。
顔立ちにも身体つきにも非凡なものはなく、人並み以上と言うわけでもなければ人並み以下でもない。

そんなごく平凡な女性が女優として高い評価を得たのは、やはり彼女の映画への熱意があったからこそ。

取り立てて美人と言うわけではない
平均的な容姿を逆手にとって、飯田蝶子は三枚目的なキャラクターを研究しました。

30年代になると、主演・助演あわせれば月に一本は映画に出演していました。

その中でも小津安二郎監督の「出来ごころ」、
浮草物語」、「一人息子」では素晴らしい母親役を演じる女優だと絶賛されるようになります。

戦争が終わると、46年「ある夜の殿様」を皮切りに、「酔いどれ天使」、「真昼の暗黒」、
裸の大将」、「 」、「警察日記 [VHS]」など、今も名前が残る巨匠達の映画に数多く出演。

日本映画界を盛り上げた立役者の一人であると言えるでしょう。

数ある飯田の出演作の中でも、特に広く親しまれたのが「若大将シリーズ 」。

加山雄三でお馴染みのこのシリーズで、飯田は加山を溺愛する祖母役として出演しました。

ちゃきちゃきの江戸っ子おばあちゃんを見事に演じきった飯田は、シリーズ第十六作目にあたる
俺の空だぜ! 若大将 」までレギュラーとして出演。

そのほか「家内安全」や「やるぞ見ておれ為五郎」などにも出演し、多くの人に愛されました。



トラックバックURL

http://xn--2nyv89c.biz/%e9%a3%af%e7%94%b0%e8%9d%b6%e5%ad%90/trackback/

コメントを残す